英語学習や海外旅行などで翻訳ツールを使う方は多いのではないでしょうか。
しかし、翻訳サービスの種類は年々増えているため、実際にどのサービスが良いのか迷ってしまいますよね。
本記事では、英語から日本語(日本語から英語)の翻訳に対応したおすすめの翻訳ツールをご紹介します。
サイトとアプリに分けて、特徴や機能について解説するので、自分に合った1つを見つけてみてください。
英語から日本語:おすすめの翻訳サイト6選
英語から日本語に訳せるおすすめの翻訳サイトは次の6つです。
- DeepL翻訳
- Google翻訳
- みらい翻訳(お試し翻訳)
- Bing翻訳
- Weblio翻訳
- Free Translation Online
翻訳の精度が伝わるよう実際の翻訳結果も比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。
DeepL翻訳
公式URL:https://www.deepl.com/ja/translator?referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F
DeepL翻訳はドイツのAIシステムを開発する会社が運営する翻訳サイトで、2017年に公開されました。
DeepL翻訳の最大の特徴は精度の高さです。最先端のAI技術によって、それぞれの言語特有のニュアンスを読み取って訳文に反映します。
現在31言語が登録されており、直接入力したテキストだけでなくPDF・Word(.docx)、PowerPoint(.pptx)といったファイルの翻訳も可能です。テキスト入力は1回3000文字まで、ファイル翻訳は1ヶ月3ファイルまでとなっています。
また、翻訳結果では1つだけでなく、複数通りの翻訳パターンを提示してくれるため、シチュエーションに応じて適切な1つを選んでみてください。
今回は、以下の英文を翻訳してみました。
Japan’s 24 solar terms commence with Risshun (the beginning of spring), on approximately February 4 on the modern calendar. The day before is Setsubun, marking the change of seasons, and known for various traditions to ward off evil, including throwing roasted soybeans, and attaching a grilled sardine head outside the house. Although it is still bitterly cold, sprouts are appearing, and this time is seen as a demarcation in the year. Flower buds are swelling on the trees, and despite the cold, we sense the first signs of spring. |
引用元:nippon.com 「Japan’s 24 Solar Terms Risshun (Beginning of Spring)」
なお、nippon.comが載せている対訳は以下の通りです。
二十四節気は「立春」から始まり、現代の暦では2月4日ごろに当たる。前日に季節の変わり目「節分」で豆をまいたり焼いたイワシの頭を玄関の外に飾ったりして厄を払い、「立春」を迎える。まだまだ寒さは厳しいが、春への転換点とされ、芽吹きの気配を感じる季節。木々のつぼみは膨らみ、肌寒さの中にも春の兆しが感じられる。 |
DeepL翻訳では、以下のような翻訳結果となりました。
日本の二十四節気は立春から始まり、現代では2月4日頃とされている。その前日の節分は季節の変わり目で、炒った大豆を投げたり、焼いたイワシの頭を家の外に貼ったりと、様々な魔除けの習慣があることで知られています。まだ寒さは厳しいものの、新芽が出始め、一年の区切りとされるこの時期。木々には花芽が膨らみ、寒さの中にも春の兆しが感じられます。 |
とても正確に翻訳されています。強いて言えば、「貼ったり」と「新芽が出始め、一年の区切りとされるこの時期。」の部分は原文と若干異なりますが、問題なく理解できます。不自然な表現もなく、的確に翻訳されていました。
Google翻訳
公式URL:https://translate.google.com/?hl=jaGoogle翻訳
Google翻訳は2006年にGoogle社から公開された翻訳サイトです。公開当初は不自然な訳だと、精度の低さが騒がれていましたが、2016年に人間の脳の神経細胞「ニューロン」を模したシステムである「ニューラルネットワーク」が搭載されたことによって、精度は大幅に改善されました。
100以上の言語に対応しており、1回5000文字まで翻訳できます。テキスト入力に加えて、手書き入力や音声入力も可能です。また、DeepL翻訳同様、ドキュメントの翻訳もできます。さらに、WebサイトのURLを入力し、サイト全体を翻訳できる機能も備わっています。Google翻訳は幅広い用途で使用できる翻訳サイトです。
DeepL翻訳と同じ英文を翻訳した結果は以下の通りです。
日本の24節気は、現代暦の2月4日頃の立春(立春)から始まります。 その前日が季節の変わり目の節分で、家の外にいわしの頭を焼いたり、いわしの頭をつけたりして、いんげんを投げるなど、さまざまな厄除けの風習があることで知られています。 まだまだ寒さが厳しいですが、新芽が出てきており、この時期が一年の区切りとされています。 木々には花のつぼみが膨らみ、寒さの中でも春の気配を感じます。 |
「家の外にいわしの頭を焼いたり、いわしの頭をつけたりして、いんげんを投げるなど」の部分は、なぜかいわしが2回出てきたり、大豆がいんげんになってしまったりと、不自然さが目立ちます。しかし、大部分はしっかり翻訳されているため、信頼できる翻訳サイトと言えるでしょう。
みらい翻訳(お試し翻訳)
公式URL:https://miraitranslate.com/trial/
みらい翻訳は通常有料として提供されている翻訳サービスですが、無料で使用できるものとして「お試し版」が公開されています。
みらい翻訳の翻訳精度はTOEIC960点~プロ翻訳者レベルといわれています。また、長文に強いのも、みらい翻訳の特徴です。
そんなみらい翻訳のお試し版は、17種類の言語に対応しており、1回2000文字まで翻訳できます。お試し版のため、機能はテキスト入力のみとシンプルですが、使ってみる価値はあります。
みらい翻訳での検索結果は以下の通りです。
日本の24太陽年は、新暦2月4日頃の立春から始まる。前日は季節の変わり目である節分で、家の外に炒った大豆を投げたり、焼いたイワシの頭をつけたりするなど、さまざまな魔除けの伝統で知られる。まだ厳しい寒さではあるが、新芽が出てきており、この時期は一年の区切りとされている。木々には花芽がふくらみ、寒さにもかかわらず春の気配を感じます。 |
いくつか不自然に感じる部分もありますが、全体的に理解しやすい訳文で、精度の高さを感じます。音声入力やファイルの翻訳は必要ない方は、ぜひ1度使ってみてください。
Bing翻訳
公式URL:https://www.bing.com/translator?to=ja&setlang=ja
Bing翻訳はMicrosoft社が提供する翻訳サービスです。統計的機械翻訳テクノロジーであるMicrosoft Translatorが搭載されているBing翻訳は、TwitterやFacebookの翻訳機能としても使われています。
100言語以上に対応しているBing翻訳では、テキスト入力で言語が自動検出され、希望の言語へと翻訳されます。また、原文・訳文にはそれぞれ読み上げ機能が使えるため、発音の確認も可能です。
カテゴリー別に広く使われるフレーズが登録されており、簡単なフレーズであれば入力せずに訳を確認できます。
Bing翻訳では、以下のような翻訳結果となりました。
日本の24の太陽の用語は、現代の暦の2月4日頃の立春(春の始まり)から始まります。前日は季節の移り変わりを告げる節分で、焙煎した大豆を投げたり、イワシの頭を焼いたりと家の外に貼るなど、厄除けの様々な風習で知られています。まだまだ厳しい寒さですが、芽が出てきており、この時期は一年の境界と見なされています。花芽が木々に膨らんでいて、寒さにもかかわらず、私たちは春の最初の兆候を感じます。 |
二十四節季(Japan’s 24 solar terms)は正しく訳されませんでした。その他にも「イワシの頭を焼いたりと家の外に貼る」など気になる点はありますが、十分に理解できる訳文となっています。
Weblio翻訳
公式URL:https://translate.weblio.jp/
Weblio翻訳は、Weblio英会話を運営するGRASグループの翻訳サイトです。Weblioは統合型オンライン辞書サービスとして知られており、あらゆる辞書・辞典が集約されています。機械翻訳の結果とともに、複数辞書の類似例文が表示されるのがWeblio翻訳の特徴です。さらに、単語ごとの対訳も提示されるため、英語力向上にも役立ちます。
1回の翻訳は4000文字まで、英語・日本語・中国語・韓国語に対応しています。Google翻訳同様、Webサイト全体の翻訳も可能です。また、原文・訳文ともに読み上げ機能がついているため、発音も一緒に確認できます。
Weblio翻訳を使用した結果は以下の通りです。
日本の24の太陽の条件はRisshun(春の初め)で始まります。そして、現代のカレンダーの上で2月4日にほぼ進行中です。季節の移り変わりを記録して、その前日は節分です、そして、いろいろな伝統が悪を防ぐために知られて、焼かれた大豆を放り投げることを含んで、グリルで焼かれたサーディンを付けることは家の外に向かいます。まだひどく寒いが、芽キャベツは現れています、そして、この時は年に境界とみなされます。花芽は木の上でふくらんでいます、そして、寒さにもかかわらず、我々は春の最初の前触れを感じます。 |
不自然な箇所が多々見られ、精度はそれほど高くない印象を受けます。長文の翻訳にはあまり向いていないでしょう。しかし、日常会話の短い文の翻訳には十分活用できますよ。
Free Translation Online
公式URL:https://translation2.paralink.com/
Free Translation OnlineはGoogle翻訳とBing翻訳の両方の訳文が確認できる翻訳サイトです。海外発のため、サイト内はすべて英文ですが、機能はシンプルなので迷わず使用できます。
全55言語に対応しており、翻訳結果と翻訳結果の逆翻訳を表示してくれます。また、原文・訳文ともに読み上げ機能が使えるため、英語学習者にとっては知っておきたいサイトの1つです。
2つの翻訳サービスの訳文を比較したい方は、ぜひFree Translation Onlineを使用してみてください。
わざわざサイトにアクセスせずとも、気軽に使えるのが翻訳アプリです。
次に、勉強中や旅行先などでサッと使えるおすすめの翻訳アプリを9つご紹介します。
英語から日本語:おすすめの翻訳アプリ9選
おすすめの翻訳アプリ9つを
- 高い正確性の翻訳アプリ
- テキスト打つだけ翻訳アプリ
- カメラを向けるだけ翻訳アプリ
- 話しかけるだけ翻訳アプリ
の4つのタイプに分けて紹介していきますね!
高い正確性の翻訳アプリ
高い正確性を誇る翻訳アプリとして、「DeepL翻訳」「Microsoft翻訳」の2つをご紹介します。
DeepL翻訳
前項のおすすめ翻訳サイトでご紹介したDeepL翻訳のアプリ版です。もちろん、精度はサイトと同じなので安心して使用できますよ。対応言語は29種類とサイトよりも少ないですが、英語・日本語間の翻訳は問題なく行えます。
DeepL翻訳アプリの特徴は、他アプリと連携できることです。たとえば、Webブラウザ上の文章を翻訳したい場合、共有機能でDeepL翻訳を選べば、アプリを開かずとも翻訳ができます。
また、カメラを向けるだけで翻訳ができたり、画像やダウンロードファイルを訳せたりと、無料であらゆる機能が使えるのもDeepL翻訳の魅力です。
Microsoft翻訳
「Microsoft Translator」をApp Storeで
Microsoft 翻訳 – Google Play のアプリ
Microsoft社が提供する翻訳アプリです。同じくMicrosoft社が提供するBing翻訳同様、100以上の言語に対応しており、高い正確性を誇ります。
Microsoft翻訳には、タイピング入力と音声入力の両機能が備わっています。また、1台で複数人の会話の通訳に対応できるため、海外旅行時にも安心です。他にも、保存済みの画像の翻訳やその場で撮影した写真の翻訳など、さまざまな機能が搭載されています。
さらに、日常で使えるフレーズや単語も収録されているため、学習にも活かせるでしょう。
テキスト打つだけ翻訳アプリ
テキストを打つだけのおすすめ翻訳アプリとして、「LINE英語通訳」をご紹介します。
LINE英語通訳
LINE(ライン) – 通話・メールアプリ – Google Play のアプリ
LINE英語通訳はLINEの公式アカウントの1つです。普段使い慣れているLINEの中の機能であるため、わざわざ他にアプリをインストールする必要がありません。アカウントを追加するだけで、翻訳機能が使えます。
LINE英語通訳の魅力は、手軽さとスピード感です。通常のテキストでのやり取りと同様、翻訳したい文を送信するだけで、すぐに訳文が返信されます。また、友だちとのトークルームにLINE英語通訳を招待すれば、会話を瞬時に通訳してくれるため、テンポ良い会話が可能です。
長文に使用するよりは、日常会話に必要な短いフレーズの訳を調べるのに使うのが良いでしょう。
カメラを向けるだけ翻訳アプリ
カメラを向けるだけで翻訳してくれるおすすめのアプリは、「Google翻訳」「Translate Photo & Camera Scan」「翻訳王」の3つです。
Google翻訳
前項のおすすめサイトでご紹介したGoogle翻訳のアプリ版です。精度の高さはもちろん、機能の豊富さが評価されています。
リアルタイムカメラ機能では、カメラを向けただけで瞬時に訳文が画面に表示されるため、街で見かけたわからない英語表記なども簡単に翻訳できます。もちろん、テキスト入力や音声入力などにも対応していますよ。
言語を事前にダウンロードすれば、オフラインでも使用可能です。
Translate Photo & Camera Scan
「Translate Photo & Camera Scan」をApp Storeで
Translate Photo & Camera ScanもGoogle翻訳同様、カメラに映ったものから瞬時に文字を検出し、翻訳結果を表示してくれます。また、同じくカメラ機能を使って、身の回りのものの英語名を調べることも可能です。たとえば、マグカップをカメラで撮影すると、cupやdrinkwareなど、複数の英語訳を提示してくれます。
ただし、精度はGoogle翻訳ほど高くはありません。長文よりは短めの文章の翻訳に使うと良いでしょう。
翻訳王
「翻訳王- 写真翻訳できるOCRカメラスキャンアプリ」をApp Storeで
翻訳王は写真翻訳に特化した翻訳アプリです。カメラで英文を撮影し、翻訳したい部分を指定することで、訳文が表示されます。操作は非常に簡単なため、洋書や英字新聞を読む際にも重宝しますよ。もちろん、保存済みの写真を取り込むことでも、翻訳機能は使用可能です。
また、辞書機能が搭載されており、気になる単語をタップするだけで意味を調べられます。さらに、読み上げ機能もついているため、発音も同時に習得できますよ。
話しかけるだけ翻訳アプリ
話した言葉をその場で翻訳してくれるおすすめアプリとして、「Naver Pagago」「Voice Tra」「セカイフォン」の3つをご紹介します。
Naver Pagago
Papago – AI通訳・翻訳 – Google Play のアプリ
Naver Pagagoは韓国最大大手検索エンジンNaverを運営するNaver社が提供している翻訳アプリです。Naver Pagagoは音声翻訳の障壁となる雑音に強いといわれています。そのため、口を話した状態でもしっかり音声を聞き取り、翻訳してくれますよ。
対応言語は多くはないですが、英語から日本語への翻訳には対応しています。音声入力による翻訳に加えて、便利なのが会話翻訳です。画面が言語ごとに2分割され、会話が瞬時に翻訳されます。また、アプリ内に搭載されている単語カードは、お子様の英語学習にもぴったりです。
VoiceTra
VoiceTra(ボイストラ) – 音声翻訳 – Google Play のアプリ
VoiceTraは日本の国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発したアプリです。研究目的で提供されているため、広告やアプリ内課金が一切ありません。
機能は非常にシンプルで、ボタンを押しながら話すことで音声が認識され、翻訳文が提示されます。また、対話相手に話してもらう場合は、相手の話す言語をタッチすることで切り替えが可能です。VoiceTraは対話の中で通訳が必要な場合に役立ちます。
セカイフォン
「セカイフォン:話した言葉をリアルタイム翻訳」をApp Storeで
話した言葉をリアルタイム翻訳:セカイフォン – Google Play のアプリ
セカイフォンもマイクに向かって話された音声を翻訳してくれるアプリです。前項のVoiceTraよりもさらにシンプルな作りになっています。アプリを開き、言語を設定するだけですぐに使える利便性が特徴です。
長文になると訳文が不自然になることもありますが、ちょっとした日常会話の通訳には十分役立ちます。旅行先で困ったときにサッと起動して使ってみましょう。
英語から日本語へ翻訳できるおすすめサイト&アプリのまとめ
今回はおすすめの翻訳サイト6選、おすすめアプリ9選をご紹介しました。
本記事を参考に、自分が使いやすい1つを見つけてみてください。もし何を使ったら良いのか迷ったときには、「DeepL翻訳」を使ってみましょう。DeepL翻訳なら、サイトでもアプリでも使用できますし、機能・精度ともに申し分ありません。ぜひ1度試してみてくださいね。
当サイト「英会話カフェ」には他にも、英語学習に役立つツールに関する記事が満載です。
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