オンライン英会話は何歳から？早く始めるメリット・デメリットを紹介

自宅から気軽にレッスンが受けられるサービスとして、オンライン英会話は幅広い年齢層に利用されています。

子供に早いうちから英語教育を受けさせたいと考える保護者の中には、「子供のオンライン英会話って何歳から始めたら良いの？」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

ずばりオンライン英会話は3〜5歳で始めるのがおすすめです。

本記事では、オンライン英会話の適齢期について「臨界期仮説」「認知発達」の側面から解説します。

また、フォニックス学習や文法学習における適齢期や子供がオンライン英会話を利用するメリット・デメリットなども紹介します。

本記事を読めば、自身の子供にとってのオンライン英会話の始めどきや楽しく続けられるコツを理解していただけるはずです。

子供にオンライン英会話を始めさせるか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。

オンライン英会話は何歳から始めるのが良い？

オンライン英会話は3〜5歳から始めるのがおすすめです。

多くのオンライン英会話が、対象年齢を「3歳～」と定めていることも理由の1つですが、それだけではありません。

オンライン英会話の適齢期は、次の2つの観点から見えてきます。

・臨界期仮説
・認知発達

「3～5歳」というのは、上記2つの観点を総合した結果です。

ただし、子供の成長度合いには個人差があるため、絶対的なものではありません。

大切なのは、それぞれの子供に合ったタイミングで始めることです。

次項以降の解説を参考に、「うちの子の場合はどうかな」と考えてみてください。

【臨界期仮説から見る】オンライン英会話の適齢期

臨界期仮説とは、「言語を難なく習得できるのは、ある一定の年齢(臨界期)までである」とする説です。

第二言語の習得、つまり私たち日本人が英語を身につける上でも、臨界期が存在するといわれています。

研究者によって臨界期に関する意見は分かれており、5〜15歳と幅広い研究結果となっています。

また、「臨界期は存在しない」という見方があるのも事実です。

しかし、「5歳～」との研究結果がある以上、5歳以前には英語学習を始めるのが無難だといえるでしょう。

【認知発達から見る】オンライン英会話の適齢期

意思や意欲をもってレッスンに臨める大人と違い、子供がオンライン英会話を始める場合には認知発達の度合いにも気を配る必要があります。

言語爆発

子供は、1歳半〜2歳になるころに「言語爆発期」を迎えます。

言語爆発とは、語彙が飛躍的に増え、徐々にコミュニケーションが取れるようになることです。

「言語爆発期」は、別名「おしゃべり期」とも呼ばれます。

この時期の子供は、何でもまねをしてスポンジのように吸収していきます。

そのため、これまで「ママ」「バナナ」など単語を発するだけだったのが、「ママ、だっこ」「わたし、バナナ、たべる」などといった二語文・三語文へと変化していくのです。

この「まねして吸収する」というのは、英語においても同じです。

講師の発する言葉・聞こえてきた歌・保護者の語りかけなどから語彙を吸収し、いつのまにか口にするようになっていきます。

言語爆発期の始まりには個人差があるため、2〜3歳ごろを目安としてたくさんの英語に触れさせてあげると良いでしょう。

そのための1つの手段として、オンライン英会話の利用は有効です。

第一次反抗期(イヤイヤ期)

2歳前後〜3・4歳ごろは「第一次反抗期」、いわゆる「イヤイヤ期」にあたります。

2歳ごろになると自我が芽生え始め、「これをしたい」「あれを言いたい」と考えるようになります。

しかし、実際には自分が思った通りにできなかったり、自分の意思を上手く言葉で伝えられなかったりすることが多く、その失望や怒りが「イヤイヤ」として現れるのです。

イヤイヤ期には、「昨日はスムーズにこなせていたのに、今日は激しく拒否する」なんてこともよくあります。

そのため、2歳〜3歳ごろにオンライン英会話を始めても、毎回画面の前に座っていられるとは限りません。

こればかりは試してみないと分からないため、無料体験を利用しながら子供の様子を見てみると良いでしょう。

場合によっては、イヤイヤ期が終わるまで待ってみるのも手ですよ。

自制心の芽生え

4歳を過ぎるころには、徐々に自制心が育ってきます。

第一次反抗期の「イヤイヤ」が収まってくるのは、自制心が育ち始めるためです。

自制心が身についてくると、多少のことは我慢できるようになります。

オンライン英会話でも、1レッスン通して画面の前に座っていられるようになるでしょう。

レッスンに集中できるかどうかだけを考えると、オンライン英会話を始めるのは4～5歳ごろが適しているといえます。

【オンライン英会話】文法学習は何歳から？

文法学習は、11歳(小学5年生)ごろに始めると良いでしょう。

11歳になる頃から、子供の論理的・分析的な思考力が発達します。

すると、これまで音中心に英語を覚えていたのが、文の仕組み・語順・語形変化などにも興味を持つようになり、文法構造を難なく理解できるようになるのです。

小学校の学習指導要領でも、小学5・6年生から「文(肯定・否定など)や文構造(「主語+動詞」「主語+be動詞+名詞」など)について日本語との違いに気づかせること」が明記されています。

つまり、文法に触れ始めるわけです。

子供によっては論理的思考力の発達が10歳(小学4年生)ごろから始まるため、文法学習を始める目安は10〜11歳と覚えておきましょう。

【オンライン英会話】フォニックス学習は何歳から？

フォニックス学習は、6・7歳で始めるのがおすすめです。

フォニックスとは、英語のつづりと音との関係性を覚えるための学習法です。

例えば、’cup’(カップ)は「c＝クッ」「u＝ア」「p＝プッ」それぞれの音が組み合わさることで、「クァップ」という発音になっています。

このように、アルファベットの文字それぞれの音や、文字と文字が組み合わさったときの音を学ぶのがフォニックスです。

前項で臨界期仮説について解説しましたが、実は英語の「発音」の習得においても臨界期が存在するといわれています。

発音の臨界期については5〜12歳とさまざまな研究結果が出ています。

よって、少なくとも12歳までにはフォニックス学習を始めるのが良いでしょう。

ちなみに、ネイティブの子供たちは、5・6歳からフォニックス学習をスタートします。

しかし、英語を母語としない日本人が、ネイティブと同じように5・6歳でフォニックスに触れ始めるのは賢明ではありません。

なぜなら、ネイティブの子供と日本人の子供では、インプット量が明らかに異なるためです。

ネイティブの子供たちは、生まれた瞬間から英語に囲まれ、フォニックス学習を始めるまでに多くの語彙や表現を習得しています。

だからこそ、つづりと音を結びつけやすいのです。

一方、日本で生まれ育った子供の場合、多くは日本語メインの環境に身を置くこととなります。

つまり、フォニックスを始めるにはインプット量が圧倒的に足りないのです。

よって、フォニックス学習の適齢期は、必然的にネイティブの子供たちよりも遅くなります。

発音における臨界期とインプット量の両方を踏まえると、フォニックス学習の適齢期は6・7歳ごろといえます。

何歳からオンライン英会話を始める人が多い？

「こどもえいごぶ」は、2022年9月にオンライン英会話を利用している2～12歳の子供100人を対象に、「何歳で子供オンライン英会話を始めたか？」についてアンケートを実施しました。

結果は「5歳」からオンライン英会話を始めた人が最も多く(17％)、2位が「6歳」(15％)、3位が「7歳」(13％)となりました。

また、インターネット上では「3歳からのオンライン英会話！」といった文言をよく見ますが、アンケートでは「3歳」からオンライン英会話を始めた人は、意外にも4番目に多い結果(12％)となっています。

とはいえ、幼児(1歳〜就学前の子供)のうちのオンライン英会話を始めた人の割合は全体の約60％で、多くの家庭が早期の英語教育を意識していることが分かりました。

本アンケートについて、より詳しく知りたい人は次の記事をご覧ください。

「【何歳から？】子供英語教育の脳科学的にベストな年齢｜子供オンライン英会話の年齢調査も」

子供がオンライン英会話を利用するデメリット

まだまだ発達が未熟な部分が多いことから、子供によってはオンライン英会話での学習が適さない場合があります。

子供がオンライン英会話を利用する上で考えられるデメリットは、次の5つです。

・集中が続かない恐れがある
・モチベーション維持が難しい
・学習仲間をつくりづらい
・予約の手間が掛かる
・通信環境によってはレッスンがスムーズに進まない

次項以降の解説を参考に、子供の発達段階や性格を踏まえながら、オンライン英会話の利用を検討してみましょう。

集中が続かない恐れがある

年齢が幼いほど集中力の持続は難しくなります。

一般的に、小学校低学年ごろまでの子供の集中力は「年齢+1分」だといわれているためです。

つまり、3歳なら3～4分、7歳でも7～8分程度しか集中できないことになります。

1回25分のレッスンを実施するオンライン英会話が多い中、子供が1レッスン通して集中力を保つのはかなり困難だといえるでしょう。

ただし、先ほどもお伝えした通り、4〜5歳ごろには自制心が芽生え始めます。

また、各オンライン英会話は、子供が飽きずにレッスンを受けられるよう工夫しながらレッスンを提供しています。

どの程度集中できるかは子供の発達度合いやサービスとの相性で大きく異なるわけです。

子供が英語に興味を示しているのであれば、複数のサービスの体験を受けてみて判断すると良いでしょう。

モチベーション維持が難しい

オンライン英会話では、モチベーションを保つのが難しい場合があります。

理由は、オンライン上で実施できるアクティビティには限りがあるためです。

子供向け英会話教室では、歌に合わせたダンスや教室全体を活用したカード探しなど、体を使ったアクティビティを多く取り入れているのが一般的です。

一方、パソコンやスマートフォンなどの画面を通じてレッスンを行うオンライン英会話では、体を動かすアクティビティは取り入れづらいため、子供にとって座っている時間の方が多くなります。

よって、モチベーションを維持するのが難しくなってしまうのです。

体を動かしづらい分、ITを上手く活用しているのがオンライン英会話の特徴です。

例えば、Novakidでは複数のイラストから正しいものを選ぶ際に、ペン機能を用いて生徒自身に選んだイラストに印をつけさせています。

その他、クラウティではペン機能を使ってぬりえをしながら英語を学ぶコースを提供していますし、ネイティブキャンプでは3Dキャラクターに扮した講師のレッスンを受けられます。

必ずしも「オンライン英会話＝楽しめない・モチベーションが保てない」というわけではないことを覚えておきましょう。

学習仲間をつくりづらい

オンライン英会話では、基本的に同じく英語を学ぶ仲間とは出会えません。

なぜなら、多くの子供向けオンライン英会話では、マンツーマンレッスンを実施しているためです。

マンツーマンレッスンでは他の生徒との交流の機会がなく、1人で黙々とレッスンを受けることになります。

学習仲間がつくれず、孤独を感じやすいのがオンライン英会話のデメリットです。

幼い子供にとっては、友達と一緒に学習することがモチベーションになる場合もあります。

性格によって、マンツーマンレッスンが向いている子供とグループレッスンが向いている子供に分かれるため、余裕がある場合はオンライン英会話と英会話教室どちらも体験してみると良いでしょう。

なお、後の項でも解説しますが、マンツーマンの方が手厚いレッスンを受けられる傾向にあります。

よって、学習の効率性も加味しながら検討することが大切です。

予約の手間が掛かる

オンライン英会話では、予約の手間がかかります。

生徒自身に予約を入れてもらうことで、オンライン英会話側は都合に合わせてレッスンを受けられる自由なスタイルを確立しているためです。

予約を手間に感じ始めると、めんどくささから「予約し忘れた！」なんてことも起こりかねません。

事務的作業が苦手な方にとっては、オンライン英会話の自由予約制がデメリットになるでしょう。

予約の手間を省きたいのであれば、予約不要のオンライン英会話や曜日・時間が固定されるオンライン英会話を選ぶと良いでしょう。

ネイティブキャンプなら、予約せずとも好きなタイミングでレッスンを受講可能です。

また、Palfish Academyでは、気に入った講師がいれば曜日・時間を固定して、同じ講師のレッスンを受け続けられます。

毎週同じ曜日・時間にレッスンを受けることは、学習の習慣化にもつながりますよ。

通信環境によってはレッスンがスムーズに進まない

講師側・生徒側どちらかの接続が悪かった場合、画面が固まってしまったり、音声が途切れ途切れになってしまったりします。

大人であれば、「講師に通信環境が悪いことを即座に伝える」「一度退室して再接続を試みる」などの対処が取れますが、子供ではそうはいきません。

通信トラブルが起きたときに備えて、いくつか英語フレーズを覚えておくと便利です。

基本的には保護者が対処してあげることをおすすめしますが、小学校中学年以上であれば子供自身にフレーズを覚えさせておくのも良いでしょう。

I couldn’t hear you.
「聞こえませんでした。」
It seems we have a bad connection.
「回線の接続が悪いみたいです。」
The sound is choppy.
「音が途切れています。」

また、オンライン英会話を始める前に、自宅の通信設備が十分であるか確認しておくことも大切です。

各オンライン英会話の公式サイトに掲載されている推奨環境を参考にしてみてくださいね。

子供がオンライン英会話を利用するのメリット

子供がオンライン英会話を利用することは、子供・保護者両者に多くのメリットをもたらします。

・自然な発音を習得しやすい
・語彙や表現が定着しやすい
・無理なく続けられる
・「英語＝楽しい」と思える
・スムーズな上達を見込める
・子供の成長を実感できる
・保護者の負担が少ない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自然な発音を習得しやすい

幼い子供ほど敏感な耳を持っています。

そのため、’L’ ’R’ ‘th’などといった英語特有の発音をしっかり聞き分けながら、吸収できるのです。

より自然な発音を身につけるには、ネイティブもしくはネイティブレベルの英語をたくさん聞くことが大切になります。

その点、多くのオンライン英会話で採用されているフィリピン人講師は安心です。

フィリピンでは英語が公用語になっており、日常的に英語が使われています。

また、小学校から大学までの授業は基本的に英語で行われているため、多くのフィリピン人がネイティブ並みの英語力を習得しています。

耳が敏感なうちにオンライン英会話を始めることで、発音力はもちろん、リスニング力やスピーキング力も鍛えられますよ。

語彙や表現が定着しやすい

早期にオンライン英会話を始めれば、容易に語彙や表現を定着させられます。

なぜなら、大人に比べて、子供の方が恥ずかしがらない傾向にあるためです。

もちろん性格によって異なりますが、「子供のころは知らない人にもよく挨拶をしていた」「家族の前でよく歌を披露していた」などといった経験がある人は多いのではないでしょうか。

オンライン英会話の場合、大人であれば不慣れな英語を話すことに緊張したり、発話を躊躇ったりしてしまいますよね。

しかし、子供は間違いを恐れずにどんどん発話できるため、新しい語彙や表現が定着しやすいのです。

基本的にアウトプットがメインのオンライン英会話は、恥ずかしがらずに発話できる子供との相性が良いといえます。

無理なく続けられる

オンライン英会話なら、身体的・精神的な負担を抑え、無理なく英語学習を続けられるでしょう。

理由は、オンライン英会話がマンツーマンレッスンを採用していることにあります。

英会話教室ではグループレッスンが基本となるため、すでに曜日・時間が固定されており、他の習い事と被ってしまうことがあります。

また、休んでしまった分のレッスンは受け直せないこともあるため、保護者は「多少無理をさせてでも行かせなければ」と考えてしまいがちです。

一方、オンライン英会話では好きな日時に予約を入れられます。

そのため、習い事がある日を避けられることはもちろん、気分が乗らない日に無理をさせずに済みます。

レッスンの間隔を空けすぎてしまうのはおすすめできませんが、ときには休憩も必要です。

特に子供は一度英語を嫌いになってしまうと、それ以上学習を継続できなくなってしまいます。

自由予約制のオンライン英会話なら、無理なく長期的に英語学習を続けていけるでしょう。

「英語＝楽しい」と思える

オンライン英会話では、英会話教室と比べてより楽しみながら英語を学べる場合があります。

なぜなら、オンライン英会話は自由に講師を選べるためです。

「英語＝楽しい」と思える1つの要因は、講師との相性です。

オンライン英会話なら講師を自由に選べるため、もし「合わないかも…」と思ったときには何度でも講師を変更できます。

また、数多くの講師が在籍しているため、きっと相性の良い講師が見つかりますよ。

好きな講師となら、いつものレッスンもより楽しめるようになるはずです。

ただし、毎回相性の良い講師の予約が取れるとは限りません。

特に人気がある講師の場合は、あっという間に予約枠が埋まってしまうでしょう。

そのため、少なくとも3人はお気に入りの講師を見つけておくことをおすすめします。

さまざまな講師のレッスンを試しながら、子供との相性を見極めてみてください。

スムーズな上達が見込める

オンライン英会話ではマンツーマンレッスンを受けることになるため、スムーズな上達が見込めます。

複数の生徒に均等に発話の機会を与えるグループレッスンと比べて、圧倒的に発話回数が多くなるのがマンツーマンレッスンの特徴です。

また、他の生徒の前で英語を発するのが恥ずかしいと感じる子供であれば、マンツーマンレッスンを受けることで自信を持って発話できるようになるでしょう。

さらに、マンツーマンレッスンの良いところは、学習ペースを調整してもらえる点です。

グループレッスンでは複数の生徒が一緒に学習を進めるため、ペースが速すぎたり、遅すぎたりすることがあります。

一方、マンツーマンレッスンは、当然ながら講師1人に対して生徒は1人です。

そのため、「分からない部分はゆっくり」「すでに知っている部分は速足で」と、臨機応変にレッスンを進めてもらえます。

内容が濃く、ペースを調整しやすいマンツーマンレッスンなら、英語力のスムーズな上達が期待できるでしょう。

ただし、先ほどもお伝えした通り、1人で黙々と学習を進めるマンツーマンレッスンには向き不向きがあります。

中には、グループレッスンの方が合っている子供もいるため、それぞれの性格に合ったレッスンスタイルを選んであげましょう。

子供の成長を実感できる

保護者が子供の成長を実感しやすいのも、オンライン英会話のメリットの1つです。

理由は、オンライン英会話のレッスンは自宅から受けられるためです。

自宅であれば、保護者はいつでも子供のレッスンの様子を見守れます。

すると、子供のちょっとした変化に気づきやすくなり、成長していることを実感できるのです。

また、どのように成長しているのかを知ることで、子供に対して具体的なほめ言葉を投げかけられます。

「今日は〇〇の発音がとってもきれいだったよ」「先生の言っていることにYes/Noで答えられていたね」など、レッスン中にどこが良かったのかを具体的に伝えることで、子供のやる気はグッと高まるでしょう。

保護者の負担が少ない

オンライン英会話には、保護者への負担を少なく抑えられるメリットもあります。

その理由の1つは、通学が不要なことです。

子供に英会話教室の場合、保護者が子供を送迎しなければなりません。

自宅の近くに教室があれば良いですが、車や電車での通学が必要となるとより大変ですよね。

その点、オンライン英会話は一切通学がいらないため、保護者の負担が大幅に軽減されます。

また、英会話教室に比べて、受講料が安い点も少ない負担で済む要因の1つです。

下の表に、オンライン英会話と英会話教室それぞれの料金相場をまとめました。

	月額受講料の相場(週1回)
オンライン英会話	3,000円～10,000円
英会話教室	8,000円～25,000円

英会話教室の場合、レッスン形態(マンツーマン・少人数・グループ)によって受講料が異なります。

また、オンライン英会話・英会話教室ともにネイティブ講師だと受講料が高くなりがちです。

上記の表はこれらの料金の差をすべて含めた相場のため、あくまで目安として覚えておいてください。

オンライン英会話は英会話教室よりも受講料が安い傾向にあるため、金銭的負担を抑えられますよ。

【何歳からでも遅くない！】子供向けオンライン英会話おすすめ5選

ここからは、おすすめの子供向けオンライン英会話を5つ紹介します。

各オンライン英会話のおすすめポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

スクール名	月額受講料	対象年齢	おすすめポイント
QQキッズ	2,980円～	3～12歳	①子供向け指導のプロ ②フォニックスに特化したカリキュラム ③保護者も安心！レッスン見学機能
Kiminiオンライン英会話	1,210円～	対象年齢なし ※幼児向けコースは4歳・5歳対象	①「英語×知育」の幼児向けコース ②学研の人気書籍を用いた小学生向けコース ③レッスンごとの予習・復習課題
NovaKid	7,800円～	4～12歳	①ネイティブまたはネイティブレベルの講師がレッスンを担当 ②遊びを通じた英語学習 ③レッスンごとに届く講師からのフィードバック
ネイティブキャンプ	6,480円～	対象年齢なし ※キッズコースは就園前～12歳ごろまで対象	①回数無制限&予約不要のレッスンシステム ②豊富なキッズ向けコース・教材 ③遊び感覚で学べるキャラクター講師
Palfish Academy	10,800円～	3～16歳	①ハイレベルなネイティブ講師 ②知育やゲームなどを取り入れた体系的なカリキュラ ム③多様のメソッドで上達をサポート

QQキッズ

QQキッズは、QQEnglishが運営する子供専用オンライン英会話です。

QQキッズでは、フレンドリーなフィリピン人講師が生徒1人ひとりに寄り添ってレッスンを提供しています。

おすすめポイント①子供向け指導のプロ

QQキッズのフィリピン人講師は、全員TESOLプログラムを修了した指導のプロです。

TESOLとは…「Teaching English to Speakers of Other Languages」の略。英語を母語としない学習者に対する英語教授法およびその学問領域を指す。

また、採用後も時間をかけてトレーニングを受けているため子供に対する指導に長けています。

子供目線に立って、分かりやすく丁寧に指導してくれるため、安心してレッスンに臨めるでしょう。

おすすめポイント②フォニックスに特化したカリキュラム

カリキュラムの中にフォニックス学習を組み込んでいるオンライン英会話は多いですが、QQキッズはフォニックスに特化したカリキュラムを提供している数少ないオンライン英会話です。

フォニックス学習に特化した「Magic Phonics」では、「文字の音」と「文字を組み合わせた音」を繰り返し練習することで、単語の正しい発音を習得していきます。

また、レッスンが進むにつれて短い文章の発音練習や長文の音読にも挑戦していくため、発音力に加えて4技能を効率的に向上させられますよ。

おすすめポイント③保護者も安心！レッスン見学機能

レッスン見学機能は、子供とは別のデバイス(パソコンやスマートフォンなど)を使用して、子供のレッスンの様子を確認できる機能です。

中には、保護者が近くにいることで恥ずかしがってしまい、レッスンに集中できなくなる子供もいるでしょう。

また、小学生になると1人で受けたいと考える子供も出てくるはずです。

しかし、せっかく自宅でレッスンを受けているのに、様子が分からないのでは保護者も不安になりますよね。

レッスン見学機能を使えば、離れた場所からでもレッスンの様子が見れるため、子供・保護者ともに安心してレッスンを受けられます。

無料体験が2回用意されているので、気になったら試してみるといいでしょう。

Kiminiオンライン英会話

Kiminiオンライン英会話は、参考書などの出版を多く手がける「学研」が監修しているオンライン英会話です。

受講料は月額1,210円(月2回)〜なので、気軽に英語学習をスタートできます。

おすすめポイント①「英語×知育」の幼児向けコース

Kiminiオンライン英会話の幼児(4・5歳)向けコースでは、学研の人気書籍「学研の幼児ワーク ちえ/たしざん」をオンラインレッスン向けにアレンジしたものをベースにレッスンを行っています。

英語と知育が掛け合わさった一風変わったコースです。

レッスンは1回15分のため、最後まで飽きずにレッスンを受けられるでしょう。

幼児向けコースの受講には、月額7,260円(月8回)の「幼児プラン」への加入が必要になるため注意してください。

おすすめポイント②学研の人気書籍を用いた小学生向けコース

「小学生の英会話1・2」「小学生の英会話3・4」はともに学習指導要領に対応したコースです。

「小学生の英会話1・2」は、英語に慣れ親しむところからスタートします。

簡単な単語や表現を習得し、基礎をしっかりと固めていくのが特徴です。

「小学生の英会話3・4」は、学研の人気書籍「小5英語がばっちり身につくレッスン」「小6英語がばっちり身につくレッスン」をオンラインレッスン向けにアレンジしたものをベースにレッスンを進めます。

いずれのコースも、定期的なテストと復習が組み込まれているため、知識やスキルを深く定着させられますよ。

おすすめポイント③レッスンごとの予習・復習課題

Kiminiオンライン英会話では、レッスンごとに予習・復習用の課題を提供しています。

オンライン英会話の利用者にありがちなのは、レッスンを受けて満足してしまうことです。

それでは、せっかく習った内容がすぐに抜けていってしまいます。

また、レッスン以外にどのような学習をしたら良いのか分からない人もいるでしょう。

オンライン英会話側から予習・復習用課題を出してもらえれば、迷うことなく適切な学習に取り組めます。

「レッスン以外にも積極的に学習していきたい」「レッスン以外の学習法を知りたい」という人は、Kiminiオンライン英会話を選ぶと良いでしょう。

10日間の無料体験期間が用意されているので、気になったら試してみてくださいね。

Novakid

Novakidは、アメリカ・サンフランシスコ発のオンライン英会話です。

サービスの質の良さは世界各国で認められており、7万人以上が利用しています。

おすすめポイント①ネイティブまたはネイティブレベルの講師がレッスンを担当

Novakidでは、ネイティブもしくはネイティブレベルの講師を採用しています。

各講師は、CELTAやTEFLといった英語教授資格を取得していたり、TESOLやTKTなどの英語教授法に関するプログラムや試験を受けていたりするため、質の高い指導を受講可能です。

また、Novakidは毎月英語教育研修を実施し、講師の指導力向上に努めています。

おすすめポイント②遊びを通じた英語学習

「Game World」は、Novakidのオリジナル学習プラットフォームです。

レッスンを受けられるのはもちろん、レッスン以外の時間には漫画を読んだり、ミニゲームや宿題に取り組んだりできます。

まるでゲームをプレイするかのように学習を進められるため、子供にとって英語学習の時間が楽しみになるでしょう。

おすすめポイント③レッスンごとに届く講師からのフィードバック

1回1回のレッスンが終了するごとに、保護者専用アカウントには講師からのフィードバックが届きます。

子供の良いところやこれから取り組むべきことが丁寧に書かれており、日々のレッスンの様子や成長を確認できますよ。

また、届いたフィードバックを子供と共有することで、さらなる成長へとつなげていけます。

Novakidでは無料体験を受けられるので、気になったらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ネイティブキャンプ

ネイティブキャンプは、オンライン英会話No.1の会員数140万にを誇る大人気サービスです。

子供から大人まで幅広い年齢層が利用しています。

おすすめポイント①回数無制限&予約不要のレッスンシステム

回数無制限かつ予約不要でレッスンを受けられるのは、ネイティブキャンプの最大の特徴です。

何回レッスンを受けても月額料金は一律6,480円のため、毎日コツコツ受けたり、1日にまとめて受講したりしてもOKです。

また、予約がいらないため、子供のコンディションに合わせてレッスンの予定を組めます。

体調不良の日や気分が乗らない日などにキャンセルの手間がかからないのはうれしいですよね。

おすすめポイント②豊富なキッズ向けコース・教材

コースや教材が豊富なネイティブキャンプには、キッズ向けのものもたくさんあります。

キッズコース	アルファベットや簡単な挨拶・表現を学ぶ
キッズ‐絵本のえいご	ストーリーを通して日常表現を身につける
Let’s GO	世界中で人気の英語学習教材「Let’s GO」を使ったレッスン「Let’s GO Begin 1・2」「Let’s GO 1～6」「Let’s GO Phonics1～3」の中から選べる
Callan for Kids(カランキッズ)	キッズ向けのカランメソッド(徹底的な反復学習によって、通常の4分の1の時間で英語を習得する学習法)ステージ1～6の6段階で、必ず1からスタートする

なお、ネイティブキャンプでは、どのコース・教材にも年齢制限がないため、自分の英語力に合わせて自由に学習を進められます。

おすすめポイント③遊び感覚で学べるキャラクター講師

ネイティブキャンプでは、講師が3Dアバターに扮した「キャラクター講師」を選択できます。

キャラクターは全部で5体で、どれも見た目が可愛らしいため、英語が苦手な子供でも楽しくレッスンを受けられるでしょう。

それぞれのキャラクターを担当する講師はその都度変わります。

また、担当講師は複数いるため、「人気すぎてキャラクター講師のレッスンが受けられない」ということはないでしょう。

ただし、キャラクター講師はカランメソッドには対応していないため注意してくださいね。

ネイティブキャンプは無料で7日間レッスンを体験し放題なので、気になったらまずは無料で使い倒してみましょう。

Palfish Academy

Palfish Academyは、世界50万家庭に選ばれている人気のオンライン英会話です。

日本では、2023年3月にサービスを開始しています。

おすすめポイント①ハイレベルなネイティブ講師

Palfish Academyでは、「欧米ネイティブ」「TESOL、TEFLなどの英語教授法証明書を取得(またはCELTAなどの国際資格を保有)」「教育現場での勤務経験3年以上」の3つの条件をクリアした人をネイティブ講師として採用しています。

特に、教育現場での勤務経験があるのは大きな安心材料ですよね。

18,000人以上の講師が在籍しているため、きっと相性の良いハイレベルな講師と巡り合えるでしょう。

おすすめポイント②知育やゲームなどを取り入れた体系的なカリキュラム

Palfish Academyでは、世界各国の教育機関で採用されている「BIGシリーズ」をベースに、オリジナルカリキュラムを作成しています。

年齢や英語力に合わせて、知育やゲームなど子供が楽しめる要素を組み込んでいるため、英語が楽しくなること間違いありません。

12年間にわたって体系的に英語を学べるよう設計されているため、基礎力から応用力までをしっかり身につけられますよ。

おすすめポイント③多様のメソッドで上達をサポート

Palfish Academyのレッスンでは、あらゆるメソッドが活用されています。

下の表に、いくつか例を挙げました。

CLILメソッド	英語以外の教科を英語で学び、教科内容と言語を同時に習得する方法
RWPPPS	「Review(前回の復習)」「Warm up(興味関心を刺激)」「Present(学習課題の説明とそれに沿ったアクティブラーニング)」「Practice(ゲームでアウトプット)」「Produce(知識の応用)」「Summary(学習のまとめ)」の流れをつくり、子供の集中力を持続させるレッスン方法
反転授業	予習プログラムで新たな知識を得て、レッスンで知識の復習 ・応用に取り組む学習法(従来のレッスンで新たな知識を得て、宿題で復習する流れを反転させた学習法)

その他にも、Palfish Academyが取り入れているメソッドはたくさんあります。

こうして工夫を凝らしながら、子供の英語力向上をサポートしているのがPalfish Academyの魅力です。

無料体験レッスンが用意されているので、気になったら試してみるといいですよ。

おすすめの子供向けオンライン英会話についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

【何歳から？】オンライン英会話の適齢期に関するFAQ

ここからは、オンライン英会話の適齢期に関する質問にお答えします。

「何歳から始めたら良いの？」という疑問を解消し、お子様に合った形でオンライン英会話をスタートさせましょう。

赤ちゃんでもレッスンを受けられるオンライン英会話はある？

多くのオンライン英会話が「3歳～」を対象年齢として定めていますが、中には赤ちゃんからレッスンを受けられるサービスもあります。

クラウティ	対象年齢なし1歳や2歳の受講者あり
リップルキッズパーク	対象年齢は3歳～高校生だが、1歳半の受講者あり
エイゴックス	対象年齢なし
ワールドトーク	0歳～対応している講師が数人在籍
スモールワールドオンライン英会話	0歳～対応している講師が数人在籍

赤ちゃんの時期からオンライン英会話を始めたいと考えている場合は、まず希望のオンライン英会話に問い合わせてみてください。

対応の可否やレッスンの受け方などについて教えてもらえるでしょう。

ただし、0歳や1歳の赤ちゃんのうちにオンライン英会話を始めることは基本的におすすめしません。

なぜなら、赤ちゃんにとって画面越しのレッスンは難易度が高すぎるためです。

英会話教室であれば、空間全体を利用してレッスンを行うため、視覚・聴覚・触覚・体感などあらゆる部分が刺激されます。

そのため、まだ言葉を話せないとしても大量のインプットが可能になるのです。

一方、画面越しでのレッスンとなるオンライン英会話では受け取れる情報が限られるばかりか、身振り手振りの認識が困難です。

よって、赤ちゃんにとって「言葉と動作」「言葉とイラスト」が結びつけづらくなってしまいます。

このような状況では、効率的なインプットは望めません。

とはいえ、英語に触れさせること自体が無駄なわけではありません。

オンライン英会話ではなく、英語のアニメや歌を用いて日常的に英語に触れる環境をつくってあげると良いでしょう。

英語初心者の子供でも大丈夫？

初心者であっても問題ありません。

むしろオンライン英会話の講師陣は、英語がまったく分からない子供に対する指導に慣れているため、安心してレッスンを受けられます。

初心者の場合は、保護者からのサポートも重要になります。

子供の様子を見ながら、横に座ったり、抱っこしたりしながら無理なくレッスンを受けられるよう適度にサポートしてあげましょう。

小学生でオンライン英会話を始めるのは遅すぎる？

小学生でも決して遅すぎることはありません。

「始めさせたい」「やってみたい」と思ったそのときが始めどきです。

前項では、「3〜5歳にオンライン英会話を始めると良い」とお伝えしていますが、これはあくまで目安です。

小学生から始めたからといって、オンライン英会話でのレッスンが無意味になるわけではありません。

むしろ論理的に物事を考えられるようになる小学生には、文法ルールを理解しながら英語を習得していける強みがあります。

多くのオンライン英会話が発達段階や英語レベルに合わせたレッスンを提供しているため、小学生になってからでも安心して利用してみましょう。

上の子のレッスンに下の子を参加させるのは可能？

兄弟で一緒にレッスンの受講が可能なオンライン英会話は、次の4つです。

・クラウティ
・ハッチリンクジュニア
・リップルキッズパーク
・エイゴックス

「下の子にもレッスンを受けさせたいけど、集中できるか不安」という人は、上の子のレッスンに参加させる方法で英語に触れる環境をつくってあげると良いでしょう。

そうしているうちに英語への興味が徐々に高まり、いずれ1人でもレッスンを受けられるようになりますよ。

【オンライン英会話は何歳から？】迷ったら3～5歳を目安に始めてみよう

「オンライン英会話って何歳から良いの？」と迷ったら、3〜5歳を目安に始めてみましょう。

ただし、3〜5歳はあくまで目安のため、それ以降に始めたからといって遅すぎることはありません。

子供の英語学習で何より大切なのは「楽しむこと」です。

3歳からオンライン英会話を始めても、英語にまったく興味がなければレッスンを楽しめず、次第に英語自体を嫌いになってしまいます。

少しずつ英語に触れる回数を増やし、子供本人の興味が高まってきたタイミングでオンライン英会話を始めてみると良いでしょう。

子供向けオンライン英会話の中では、次の5つが特におすすめです。

今回紹介したおすすめポイントを見比べて、どのオンライン英会話なら楽しく学習を継続できるか考えてみてください。

スクール名	月額受講料	対象年齢	おすすめポイント
QQキッズ	2,980円～	3～12歳	①子供向け指導のプロ ②フォニックスに特化したカリキュラム ③保護者も安心！レッスン見学機能
Kiminiオンライン英会話	1,210円～	対象年齢なし ※幼児向けコースは4歳・5歳対象	①「英語×知育」の幼児向けコース ②学研の人気書籍を用いた小学生向けコース ③レッスンごとの予習・復習課題
NovaKid	7,800円～	4～12歳	①ネイティブまたはネイティブレベルの講師がレッスンを担当 ②遊びを通じた英語学習 ③レッスンごとに届く講師からのフィードバック
ネイティブキャンプ	6,480円～	対象年齢なし ※キッズコースは就園前～12歳ごろまで対象	①回数無制限&予約不要のレッスンシステム ②豊富なキッズ向けコース・教材 ③遊び感覚で学べるキャラクター講師
Palfish Academy	10,800円～	3～16歳	①ハイレベルなネイティブ講師 ②知育やゲームなどを取り入れた体系的なカリキュラ ム ③多様のメソッドで上達をサポート

中でも、QQキッズには、子供向けの英語指導に長けた講師が集まっています。

また、耳が敏感な子供に有効なフォニックス学習に特化したプログラムもあるため、自然な発音の習得が期待できますよ。

QQキッズでは25分のレッスンを2回無料で体験できるため、気になった場合はぜひチャレンジしてみてくださいね。